野村 悦也〔係長〕
インタビュアー:今日はお時間をいただきありがとうございます。まずは自己紹介をお願いします。
野村:ありがとうございます。私は工事部で11年間働いており、現在は係長を務めています。マンションの大規模修繕工事や改修工事を中心に、現場の管理やチームの統率を担当しています。

インタビュアー:11年間、特にマンション大規模修繕工事に携わってきて、印象に残っているプロジェクトはありますか?
野村:印象に残っているのは、4年前に手掛けた大規模な修繕工事です。100世帯を超える大規模マンションの工事で、住民の方々との調整やコミュニケーションが特に重要なプロジェクトでした。居住者の生活に影響を与えないように工期を進める必要があり、非常に多くの調整が必要でしたが、無事に完了し、住民の皆さんから感謝の言葉をいただいたときは、本当にやりがいを感じました。
インタビュアー:長年にわたりマンション修繕に携わってきた中で、特に難しかったことは何でしょうか?
野村:一番難しいのは、住民の方々とのコミュニケーションですね。工事は生活環境に直接影響を与えるので、住民の方々の不安や不満にどう対応するかが重要です。騒音や工事の進捗に関する意見が出ることもありますが、その都度、丁寧に説明し、できるだけ負担を軽減するよう努めています。また、現場の進行と住民対応のバランスを取るのが大変ですが、どちらも怠らずに行うことが大切です。
インタビュアー:係長としての役割についてもお伺いします。チームをまとめる上で、特に意識していることはありますか?
野村:チームのまとめ役として、一番意識しているのは「信頼関係の構築」です。現場ではスムーズなコミュニケーションが欠かせませんし、トラブルが発生したときにこそ、信頼関係が力を発揮します。また、各メンバーが自分の役割をしっかり理解して働けるよう、指示を明確に伝えることを心がけています。それに加えて、チームの士気を高めるために、定期的にメンバーと対話し、問題があれば早めに解決するようにしています。

インタビュアー:長年の経験を経て、係長としての責任感も大きくなったかと思いますが、どのように感じていますか?
野村: 責任感は確かに年々増しています。特に係長になってからは、チーム全体の成果が自分の責任でもあると強く感じています。現場の進捗だけでなく、品質や安全管理に関しても、ゼネコンやクライアントからの期待が高まっているので、そのプレッシャーはありますが、同時にやりがいも感じています。常に全体を見渡しながら、現場を円滑に進めていくのが自分の役割だと自覚しています。
インタビュアー:工事現場の安全管理は特に重要な要素かと思いますが、どのような取り組みをされていますか?
野村:安全管理は最優先事項ですね。毎日の安全ミーティングや、現場でのKY活動(危険予知活動)はもちろん、常に現場の動きをチェックしています。また、新しく入ってきた若手社員や職人には、現場のルールや安全対策をしっかりと教えることに注力しています。事故が一度起きると大きな影響が出るので、常に最悪のケースを想定しながら対策を講じています。
インタビュアー:11年間で培ってきたスキルや知識について教えてください。
野村:まず、技術面では修繕工事に必要な幅広い知識や技術を習得しました。特に、マンションの外壁補修や防水工事の経験が豊富です。また、住民対応やクライアントとのコミュニケーション力も大きく成長しました。現場管理や安全管理のスキルはもちろんですが、プロジェクト全体をマネジメントするためのリーダーシップも重要なスキルだと実感しています。
インタビュアー:今後の目標やチャレンジしたいことがあれば教えてください。
野村:今後の目標としては、より大規模なプロジェクトの管理を任されることです。これまでの経験を活かして、さらに大きな現場を統率し、スムーズな進行を実現したいです。また、後輩たちに自分の経験を伝えて、彼らが成長できるような環境づくりにも力を入れていきたいですね。将来的には、管理職として全体を見渡せる立場になりたいと考えています。
インタビュアー:最後に、若手社員やこれから修繕工事に携わる方々にメッセージをお願いします。
野村:修繕工事は技術だけでなく、コミュニケーション力や問題解決能力が求められる仕事です。最初は大変かもしれませんが、現場での経験を重ねることで確実に成長できます。また、チームワークが非常に大事なので、周りとの連携をしっかりと意識しながら仕事に取り組んでください。何事もチャレンジ精神を持って取り組めば、必ず道は開けます。
インタビュアー:ありがとうございました。今後のさらなるご活躍を期待しています!
